補聴器外来
ご家族との受診をお勧め致します
平日午前中の受診にご協力をお願い致します
世界が注目する「耳の健康」
世界的な調査(GBD研究)によると、現在地球上の約5人に1人が難聴を抱えており、その数は今後も増え続けると予測されています。 超高齢社会を迎えた日本でも、補聴器によるサポートが必要な中等度以上の難聴の方は70代前半で約25%(4人に1人)、80代前半では50%以上(2人に1人)という高い割合に達しています。
近年の医学において、難聴は単なるコミュニケーションの困難さだけでなく、うつ病、社会的孤立、さらには転倒リスクなど、様々な身体的・社会的リスクと深く結びついていることが知られています。
特に注目されているのが、「認知症」との関係です。
国際的な医学誌『ランセット』に掲載された研究、および日本国内のデータにおいて、「生活習慣や環境の中で、潜在的に修正(予防)可能な認知症因子のうち、難聴が最大の要因である(全体の6.7%を占める)」ということが明らかになりました。
これは、数あるリスク(高血圧や運動不足、糖尿病など)を抑えて、「耳のケア(難聴への適切な介入)」こそが、認知症発症リスクを抑える上で最も大きく寄与できる可能性を示しています。
単なる「音を大きくする機械」ではありません
補聴器に対して、「眼鏡のように、つければすぐに見える(聞こえる)ようになるもの」「うるさい音を大きくするだけのスピーカー」というイメージを持たれている方もおられるかもしれません。
しかし、実際の補聴器はまったく異なります。補聴器の本質は「適切な音を脳に届け、休んでいた脳を再び活性化させる医療機器」なのです。
私たちは耳で音を拾っていますが、実際にその意味を理解しているのは「脳」です。難聴の期間が長くなると、脳へ届く音の刺激が減り、脳は音を処理する力を少しずつ忘れていってしまいます。
補聴器をつけるということは、単に音を大きくすることではなく、眠っていた脳に再び刺激を与え、音を呼び覚ます「脳のリハビリテーション」に他なりません。
専門の「補聴器外来」が必要な理由
脳のリハビリである以上、補聴器は「買ってすぐに誰でも快適に使いこなせる」というわけにはいきません。
最初は、これまで聞こえていなかった「時計の秒針の音」や「足音」などがうるさく感じられることもあります。
そこから脳を少しずつ音に慣らし、一人ひとりの生活環境に合わせて「本当に聞きたい音」へと細かく調整していくプロセスが不可欠です。
つまり、成功のカギは、補聴器の性能以上に「適切な診断と、根気強い調整(フィッティング)」にあります。
当院は補聴器適合判定医である院長、言語聴覚士、補聴器業者が患者さんと「なくてはならない補聴器」に向けて脳のリハビリテーションを伴走していく補聴器外来をおこなっています。
当院の補聴器外来の流れ
① 耳鼻科外来
まずは当院を通常通り受診していただき、「補聴器希望・検討」とお伝えください。
② 聴力検査、ことばの聞き取り検査など
検査の後、ご本人・ご家族と相談し補聴器外来の次回予約をとって一度帰宅していただきます。
③ 補聴器外来:初回〜3ヶ月
患者さんの聴力にあった調整した補聴器を約3ヶ月貸し出しし、日々の生活の中で積極的に使用していただきます。
およそ2週に1回来院していただき、音場での検査(補聴器適合検査)をおこない、さらに補聴器の調整(フィッティング)をおこないます。
④補聴器外来:3ヶ月以降
3ヶ月貸し出しを経て、ご希望があれば補聴器の購入となります。ご希望がなければ返却していただき終了となります。
⑤補聴器購入後
定期的なフォローアップをおこないます。
目安として半年から1年に1回程度聴力検査をおこない、聴力の悪化があれば補聴器を再調整します。
補聴器業者紹介
〒920-0852 石川県金沢市此花町3−2 ライブ1ビル 2階
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