慢性中⽿炎
中耳ってどこ?
耳のつくりは大きく分けて外側から外耳、中耳、内耳に分かれます。
そのうち、中耳は鼓膜を含む鼓室などからなります。
慢性中耳炎ってなに?
特徴としては
- 難聴
- 鼓膜穿孔
- 耳だれ(耳漏)
を認めます。急性から慢性への移り変わりについては急性中耳炎の発症3ヶ月がたっても耳だれが止まらない状態で慢性化したと考えられています。
慢性中耳炎の中には次の2つが含まれています。
①単純性化膿性中耳炎
鼓膜に中心性穿孔があります。この鼓膜穿孔から細菌などが入ることにより耳だれ(耳漏)を繰り返したり難聴をきたしたりします。
②真珠腫性中耳炎
鼓膜表面の皮膚の成分が中耳内に侵入していき、真珠腫という塊を作っていく状態です。
塊の内容物である上皮成分が層状になっている様子が、「真珠」のように白い球状に見えるため真珠腫と呼ばれています。
周囲の骨などを吸収していく場合もあり、顔面神経麻痺やめまいなどを生じることもあります。
症状
耳漏、難聴など
治療
感染を抑える目的で耳内の清掃や必要に応じて抗菌薬投与などを行います。
また手術による鼓膜閉鎖や真珠腫の除去などが検討される場合は適切な医療機関へご紹介いたします。